探偵社は古くからある仕事で、今でも様々な探偵社が存在します。
ただでさえ利用する人が限られている探偵社でも厄介な存在がいます。
それは、詐欺まがいの探偵社です。
法律で探偵業に対する取り締まりが厳しくなり、一時期よりも少なくなってはいます。しかし、今でも詐欺まがいの調査をする探偵も少なくありません。
今回は、そんな詐欺まがいの探偵から受けた被害の詳細と信頼性の高い探偵社を見分ける方法を見ていきましょう。
探偵の詐欺被害の現状
現在では怪しい探偵社・興信所詐欺が相次いで報告されています。
現代社会においては取締も強化していますが、それに反比例して被害件数もどんどん増えているというのが現状です。
内閣府・国民生活センターの調べによれば、2014年頃から急に詐欺探偵社の被害が増えています。
おそらく、女性の浮気が増え始めた背景もあり、ネットの普及によって騙されてしまう機会も多くなってしまったのも原因だと言われています。
http://www.cao.go.jp/consumer/iinkai/2016/239/doc/20161227_shiryou1.pdf
2016年には4000件を超える詐欺被害が報告されていて、年々上昇傾向にあることは間違いありません。
そこで、探偵社への依頼を考えている人には、どのような被害が報告されているのかを改めて知っておかなければなりません。
怪しい探偵社とは?
信頼できるのか怪しい探偵社と言われてもピンとこない人もいると思います。
それはどのような種類の詐欺なのかが利用したことがない人にはわからないからです。
怪しい探偵社が行う詐欺とはなんなのか?
それは「依頼料を受け取っているにも関わらず捜査を行わない」ことです。
依頼主は探偵社に浮気調査等を依頼したあとは、基本的に放置して調査結果を待ちます。なので、依頼主は探偵社が十分な調査をしているのかを知る由もありません。十分な調査を行っているのかがわかりにくいことを利用して依頼料をかすめ取る。そんな探偵社が一般的な詐欺業者になります。
掠め取られた依頼料に関しては後から取り戻せないケースが多いです。だからこそ、探偵社選びは慎重に行わなければ、ただただお金を取られることにもなりかねません。
まず、探偵社への依頼を考えたら料金を心配する前に、きちんとした探偵社への依頼を考えなければいけません。
次に怪しい探偵社の具体的な手口を見ていきましょう。
詐欺探偵社の手口
詐欺探偵社の手口というのはある種パターンが決まっています。
しかし、それでもだまし取られる人はたくさんいます。
オレオレ詐欺も手口は同じですし、それを知っている人が多いにも関わらずやはり騙されてしまう人はいますよね?
では、悪徳探偵者が使う詐欺テクニックとはどのようなものかを見ておきましょう。
詐欺探偵社は先払いだけさせて調査を行わない
上記の例でもあるように詐欺業者の典型例としては、お金をもらっておいて調査を行わないというものです。
つまりは、先払いで料金を全て支払うような契約をするのはとても危険な業者ということです。
探偵社の料金の支払いとは、通常2回に分けて行われます。
まずは、先に料金の3分の1程度の料金を支払って、調査結果があがれば残りを支払うのが普通の流れです。
先払いで全額を請求する探偵社には注意が必要です。
調査結果を取りに行こうとしたらオフィスがない
面談を終えて依頼料を支払っても安心することはできません。
「調査結果を取りにいったら、オフィスがなかった!」ということもありえます。詐欺探偵社の典型的な例で、契約の時だけオフィスを構えておいて、前金や依頼料をもらったらいなくなるという手口です。
オフィスというのは期間限定で借りることもできるし、HPに記載をするのは簡単にできます。
HPもきれいに作ってはいても後で抹消することも考えられます。
詐欺探偵社は見積りの詳細を説明しない
探偵社に依頼をするときに必ずしも気になるのは料金の見積りですよね?
その料金の見積りなんですが、あまり詳細に書いていなかったりします。
口頭で料金を説明したりするところは詐欺探偵社の可能性が高いです。
例えば、調査の基本料金、移動費、機材費、発生する可能性のある追加料金などをきちんと明記してる探偵社は信頼できる探偵社です。
内訳が載っていない探偵社での依頼はお断りしましょう。
詐欺業者の手口はいたって単純
総じて、詐欺探偵社の手口を言うと「料金を取っておいて調査をしない」ということです。
料金や調査内容の詳細を細かく聞いておく必要があります。
とはいえ、詐欺業者も探偵業法という詐欺探偵社を取り締まる法律もあるので明らかに怪しい業者は最近ほとんどいなくなったのも確かです。
しかし、少なからず存在している以上はその見分け方を知って安心ですよね?
そんな信頼性が高い探偵社を見分ける方法も同時に抑えておきましょう。
電話番号が出回っているかも・・・
詐欺業者は独立したものというわけではありません。
基本的に怪しい業者は組織的に動いていて、お互い協力関係が成立していたりもします。
よくある訪問系の押し売り業者。表札にターゲットの個人情報がわかる共通の印をつけていくということがあります。
それと同じように、詐欺業者の間であなたの情報が回ってしまう可能性があります。
例えば、1つの詐欺業者に電話番号を教えてしまったとします。その業者へ依頼を断ったあとも別の業者から勧誘の電話がかかってきたりすることも考えられます。知らない番号からかかってきた聞いたこともない探偵社からの依頼は断るようにしましょう。
一度電話番号が知られてしまっても相手にしなければ問題ありません。
あの手この手で営業を仕掛けてきた場合は、警察等へいくことも検討するべきです。
探偵社の行う詐欺の種類
探偵社の詐欺の手口は周到です。
それだけにとどまらず、探偵を偽りの業者の詐欺の種類も多々あります。
そんな探偵社を語る詐欺業者が行う詐欺の種類も押さえておきましょう。
調査をしたと偽り金を錆びる
これは上記で紹介したことに通じます。「必ず証拠を見つけますよ!」そんな言葉で消費者を騙す業者です。探偵社の調査は立ち会うことはありません。
それをいいことに「ちゃんと調査しましたよ!」と言って、その分の調査料金を掠め取ります。
探偵社のトラブルはほとんどが料金絡みのことです。詐欺探偵社による手口で最も被害件数が多い種類です。
「不当な請求を取り返す」と唆す
さらに押さえておきたい詐欺の種類があります。
それは「詐欺被害の調査」をするとうたう探偵です。
例えば、アダルトサイトのワンクリック詐欺に会うとします。アダルトサイトに飛んでしまって、次の画面。数十万円もの請求がきて支払ってしまった。後から詐欺と気づいてネットを調べたら、「あなたの被害総額を取り戻すよ!」という探偵社を見つけます。
そして、この探偵社に被害額を取り戻すために依頼をします。
しかし、料金を支払ってに向こうから連絡が来ることはありません。
これも詐欺の1つです。いわば「2次災害」的な詐欺ですね。
詐欺にあったのをいいことに、弱みに付け込みさらなる詐欺被害に会わせようとする探偵社もいます。基本的に探偵社に詐欺を調査する権限はありません。
それは、警察や弁護士の領分です。詐欺の調査も認められていませんし、まともに調査することはありません。
探偵は犯罪を取り締まるものではないからです。
このような甘言に乗せられて、多額の調査料金を支払ってしまう人はいます。
この詐欺被害にも気をつけておきたいところです。
詐欺探偵社を見分ける方法
明らかに怪しい探偵社であれば、誰でもピンときます。すぐに詐欺業者だと見分けることができるでしょう。
しかし、中には巧妙な手口で依頼者を騙し取る悪徳業者もあります。
素人には見分けが付かないものもありますが、あらかじめ知っているだけで詐欺被害を防ぐことができます。
詐欺業者を見分けるために見るべきポイントを見ておきましょう。
詐欺探偵社は事務所がない【怪しさ:高】
詐欺を行う探偵社は必ずと言っていいほど事務所が存在しません。
訪問するべき場所もなく電話やFAXのみで調査契約を取り交わす業者。
これらはかなり高い確率で詐欺業者と言ってもいいです。
基本的に探偵に依頼をするときは、事務所で相談・見積りをしてもらいます。事務所がなかったり、事務所にくることを拒むことはありません。
探偵社に依頼をするときにHPなどで必ず事務所の有無を確認しておきましょう。
流石に普通の会社のサービスでも、事務所がないと相当不安ですよね?
そして、健全に運営していたとしても事務所がないということは、探偵としての利益が疑われます。
なので、いずれにせよ事務所がないようなところでは依頼をしないほうが無難でしょう。
探偵業法の届出がない【怪しさ:高】
探偵業を行うためには、探偵業法の届出を出して探偵業をすることを国から認可を受けていなければなりません。
これは、探偵社であれば絶対に必要なので認可を受けていない業者は100%詐欺です。
認可を受けている探偵社は、探偵業法届出証明書というものが発行されていて、事務所の見えるところに飾っておくのが基本です。
この書類が見当たらなかった場合、絶対に依頼をしては行けません。
本当に怪しい場合は「探偵業法届出証明書を見せてもらってもいいですか?」とストレートに聞いても問題ありません。
探偵社も見せて困るものではありませんし、むしろ信頼性を証明するためにも見せたいものです。
証明書がなかったり、絶対見せないと回答をする業者は疑うまでもなく詐欺業者です。
契約書や見積書を出さない【怪しさ:高】
探偵に依頼をするときは必ず、調査を依頼するときの契約書と見積書が必要です。
探偵に限らず契約商売では必ずなければならないものなので、契約書や見積書を発行しない探偵社には絶対に依頼をしてはいけません。
また、契約書や見積書を発行する前に、料金の支払いを急かしてくる業者も詐欺探偵社である可能性が高いです。
探偵社のように調査業は契約書や見積書は必ず用意します。
むしろ、まっとうな探偵社は詐欺業者と思われたくないので極力依頼者にわかりやすく説明するはずです。
特に、見積に関しては細かく説明しなければ風評被害にあう時代です。
契約書や見積書をもらってきちんと説明を受けて、納得した上で探偵社に依頼をしましょう。
電話で料金相場を答えてくれない【怪しさ:中】
探偵に調査を依頼するときに係る調査費用は、その調査内容により変わります。
しかし、調査にもある程度の料金相場というものがあります。
信頼のできる探偵社はある程度料金は明かしてくれるものです。
電話で面談を取り付ける段階で、ざっくりとでも料金を説明してくれるところはしっかりとした探偵です。
ただ、「調査内容にもよりますので・・・」「電話ではお答えできかねます」と言われた場合は少し怪しい探偵社である可能性が高いです。
確かに詳しい話を聞かない限り、はっきりと答えないことはあるかもしれません。
しかし、それでもある程度料金は開示してくれます。
それすらできない探偵社は問題ありと見ていいでしょう。
料金の安さを過剰にアピール【怪しさ:中】
完全な成功報酬や安さを過剰にアピールする探偵社も実は詐欺業者である可能性が高くなります。
探偵社の詐欺には、料金を先払いでもらって調査をしないという業者が多いです。
嘘の調査報告をして後払いで料金をもらうというパターンも存在します。
例えば、「浮気調査がタダになるかも!」「業界最安値!」という抽象的な広告を見かけることはあると思いますが、これらのうたい文句が使われたりしたら詳しくチェックしておくべきです。
明らかに探偵の調査料金とかけ離れた料金を提示してくる業者も実は詐欺業者という可能性もあります。
探偵社の料金相場については以下の記事を参考にしてください。
参考探偵の浮気調査で安いのはどこ?調査料金の相場と費用の抑え方
中間報告を行わない、中止ができない【怪しさ:低】
探偵社でしっかりとしたところは中間報告をしてくれます。調査に進展があったり、上手くいかないときは依頼主に報告して調査の様子を見るものです。
調査期間が長いにも関わらず中間報告をしない業者も注意してみてください。
しかし、調査内容によっては中間報告を行わない場合もあります。調査開始から1週間経っても連絡がこない場合に限り少し不審に思ったほうがいいでしょう。
また、依頼の中止もできないのは悪徳探偵社です。
依頼を中断するとそれまでの時間のギャラになってしまうので、なるべく引き伸ばして調査を行うために中止ができないと言われてしまいます。
もしくは契約の際に、中間報告を入れてもらえるのかどうかを確認しておきましょう。
そして、途中で依頼を取り下げることができるのかも確認しておきたいところです。
おすすめの探偵社
以上が詐欺探偵社の手口と見分ける方法です。
ただ、初めて探偵社に依頼をする人には、「どこが怪しくてどこが信頼性の高い探偵社なのか」はわかりにくいですよね?
そんなときは、第三者に信頼できる探偵社を選んでもらうのが一番です。
おすすめは「街角探偵相談所」という依頼主と探偵社のマッチングサービスになります。
探偵さがしのタントくん
「探偵社はなんだか怪しい、ちゃんと調査してくれるか不安・・・」そう考えるのは分かります。
一般的に利用するわけではないですし、始めての依頼であれば知らないことも多いです。
そこでおすすめの探偵は、「探偵さがしのタントくん」です。
ここをオススメする理由は、探偵と依頼者のマッチングサービスなので、自分は探偵についての知識がなくても、ここで依頼内容とマッチした探偵を選んでくれるからです。利用者は月間で2000人を超えるほど、今では有名なサービスになっています。探偵に詳しいところが選んでくれるのは、初めての方にとっては安心だと思います。
試しに相談をするのであれば、是非活用したいサービスです。
【探偵さがしのタントくん】公式HPへ
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まとめ
詐欺業者の数したいはなりを潜めましたが、被害件数は減っているわけではありません。むしろ、近年探偵社や興信所の詐欺件数というのは増加しています。
悪いのはもちろん騙す探偵社ですが、騙されてもお金が返ってくるとは限りません。だからこそ、依頼をする側が探偵というものを熟知して信頼できる探偵社を探し出す必要があります。
今回で詐欺探偵社に依頼をしないように予備知識をつけてもらって安心して良い探偵社に依頼をしていただきたいと思います。